香りの散歩道


和三盆糖

墨絵・朝野泰昌
「朝野家 香りの散歩道」
この番組は、山陰 湯村温泉、朝野家の提供でお送りします。

みなさん、和菓子はお好きですか?
和菓子づくりに使われる、和三盆糖(わさんぼんとう)の上品な甘さは、洋菓子にはない味わいかもしれませんね。

和三盆糖そのものを固めた落雁(らくがん)などは、口の中でふわっと溶けていく繊細なお菓子です。
その原料は、竹の糖と書いて竹糖(ちくとう)と呼ばれる、細くて長いサトウキビ。

栽培されているのは四国の徳島県と香川県で、12月の初めごろから収穫されたものを使って、和三盆糖がつくられます。

とても手間がかかるので大量生産は難しく、なかでも、粒を細かく白くするための「研ぎ(とぎ)」という作業は、和三盆糖づくり独自のもの。
手に水をつけて、研ぐように練り上げるのです。
昔は、この研ぎの工程をお盆の上で3回繰り返したことから、和三盆糖という名前になったと言われています。

近頃は、和菓子だけでなくロールケーキなどの洋菓子にも、和三盆糖が使われるようになりました。
また、ちょっと贅沢ですが、コーヒーや紅茶などに入れると、いつもと違うまろやかな味わいが楽しめます。

江戸時代から受け継がれてきた和三盆糖のやさしい甘さ。
これからも大切にしたい日本の味ですね。


「朝野家香りの散歩道」この番組は、山陰 湯村温泉、朝野家の提供でお送りしました。

*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。

12月分は現在放送中に付き、もう少々お待ちください。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、

毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。



香りの散歩道TOPへ
 /  TOPへ  / 歳時記へ